一発台 パチンコ店

一発台 パチンコ店

 そして、そのどれよりも尚(なお)白く、月が光り輝いている

 地平線まで、様々な明かりが広がり、暗い宵闇を押し退けていた

 お祭りならではの不思議な夜空だ

 その下では、ずっと軽快な祭囃子が鳴り響いて、止まらない

 街の熱気が吹き抜けて、焼けた肉や菓子のいい匂いが漂い、唾液が口に溜まる

 連合国を見渡す高所まで、しっかりと誘惑が届く

 本能的な高揚感が、容赦なく私の身体の奥底をくすぐる

 すぐにでも走り出して、眼下の淡い光の中に飛び込み、交じりたい

 そう思えるほどに、現実感がなくて、嘘くさくて、幻のような―― ――『終譚祭』が続き、その熱から誰も醒めることはない

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 いま、その『終譚祭』の様子を見下ろすのは、フーズヤーズ大聖堂で最も高い鐘塔に陣取った私

クウネル・クロニクル・シュルス・レギア・イングリッドだった

 当初の『計画』通りに、私の眼下では大陸史上最大の祝祭が――いや、大祝祭の仮面を被った『人類千年の集大成である大儀式』が、騙し行われているところだ

 賑やかで、愉快で、ご機嫌なお祭りだ

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 今日のお昼の凱旋パレードと同じ賑やかさが、まだ夜の国を満たしている

 時刻が時刻なので、もう祝砲が鳴り響くことはない

 しかし、音の鳴らない特殊な魔法花火が打ち上がり続けては、例の花畑のような魔力の雪(ティアーレイ)は降り注ぎ続けている

 運営側による就寝への配慮は完璧だ

 ただ、参加者側が大騒ぎで祝い続けているので、手間のかかった無音花火の配慮は全て台無しとなっていた

 しかし、その台無しが楽しくて、心地よくて、気分がいいのだろう